その3 製造業におけるIT効果
こんにちは。
今回も前回の続きとして、製造業におけるIT効果のお話をさせて頂きます。
今の製造業が抱えている問題は、【少子化による労働人口の減少】が一番に上がると思います。
そこで、従業員を容易に増やせない現在の環境で【ITを利用して人員を最適化する】方法をご紹介したいと思います。
まずは【事務管理部門】でのIT効果から。
事務管理部門はITに一番近いところですが、それが【最適化】されていなければ、効果は限定的になってしまいます。
例えば、総務部、人事部を【総務人事部】に統合してみたら?と考えてみましょう。
人事は採用、労務管理(勤怠管理や給与、社会保険等)、
総務は備品調達や来客対応などが主な業務です。
どちらも【会社全体を見る】業務ですので、1つの部門でも成り立ちます。
人事労務管理に関して、どのような処理をされていますか?
もし専用ソフトをインストールした【専用のパソコンだけでしか人事労務の作業が出来ない】場合、作業効率は落ちてしまいます。
その場合、【クラウド型人事労務管理ソフト】への変更がいいでしょう。
こちらも1人あたり月額千円で利用出来ます。
一番のメリットは、複数の担当者が【各自のパソコンから作業可能】ということです。
※但し、人事労務管理には個人情報が含まれますので【法令遵守の整備と実行】をきちんと行う必要があります
そのため1人に作業が偏ることなく、各自の作業効率も上がるため、人員に余裕が出来るようになります。
余裕が出来た人員を、人手が足りない製造部門に異動する事により、労働力の最適化が図れます。
事務管理部門で人員の最適化が出来たら、製造部門の最適化の話です。
製造部門におけるIT効果を考えてみると、【製造工程管理】でしょう。
そこで【工程管理システム】の導入です。
工程管理システムを使用して、受注から製造工程、完成までを追跡して、最適な製造現場となるように管理します。
また、経営者の方でしたら【製造原価】が気になると思います。
工程管理システムに【原価計算】の仕組みを組み込む事も出来ます。
【原価計算】【工程管理】の両方のシステムを併用させれば、最適な製品作りと、そのために掛かったコストの計算が出来、経営者の方には経営戦略を立てる資料が出来ます。
【工程管理システム】は、1人増員するに等しい作業をこなすと考えられます。
それに掛かる工程管理システム代が1,200万円として(5年償却)
12,000,000円÷10(時間)÷1(人)÷20(日)÷60(ヶ月)=1,000円
工程管理システムも1人月額千円です!
IT効果により、今いる人員を最適化する事で、人件費削減と労働力不足の問題が解決出来ます。
他の部門もIT効果で削減出来るところもあります。
次回も事例をご紹介したいと思います。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。